貧困と未婚率貧困と社会的孤立貧困と健康問題の関係はよく知られています。さらに、コメントエリアで触れられてなかったのですが、社会的孤立はたとえ孤独を感じていなくても心身の健康を害し脳卒中、心血管疾患、2型糖尿病、認知症、鬱病、不安症、早死のリスクを増大する他、苦痛の感じ方にすら影響することが知られています。

社会性動物ヒトは、本来一人で生きるようにはできていません。別にパートナーや子供に限りませんが、いたわり合い支え合える人々がいるのは頼もしく、幸福なことです。心身が弱り、外出が億劫になっていく老齢にあってはなおのことだと思います。

「孤独」「結婚」「医療」タグとかでいろいろ関連記事を上げてます。


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喧嘩をやめてさん(♂・北米)

「異性の方が結婚制度で得をしている! 自分の性は損ばかり! 異性ばかりが得をするのは許せない!」といういがみ合いが常態化している。

男女とも、既婚者は長生きする(ただし、その恩恵は女性よりも男性のほうが大きい)。しかし、健康で裕福な男性の方が結婚する可能性が高いため、結婚は女性よりも男性に恩恵をもたらすという主張には根拠がない。

https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7452000/


未婚男性と既婚男性および女性の平均寿命に関する研究は、結婚から男性の方が女性よりも恩恵を受けることを証明するために頻繁に行われているようだ。

調査の結果、次のことがわかっている。
  1. 男性も女性も、結婚すると長生きする可能性が高くなる。
  2. 結婚に関連するプラスの変化は、女性よりも男性で顕著である。
  3. 女性は未亡人になる可能性が、男性がやもめになる可能性よりも高い。
論文に記載されている研究者の議論

Verbrugge(1979b)によると、結婚の保護効果は、(1)健康な人は結婚する可能性が高い(淘汰)、(2)結婚はより良い健康につながる可能性がある、という理由による可能性がある。既婚者と未婚者の間の平均余命の差が未調整の差よりも小さいことを考えると、既婚男性と既婚女性の平均余命の伸びは、選択バイアスによるところが大きいと考えられる。


選択バイアスは、最終結果の大きな要因であることは間違いない。相関関係は因果関係ではない。裕福で健康な男性は、貧しい肥満男性よりも結婚する可能性が高い。そして前者のグループの方が、一般的に平均寿命が長い。もちろん、結婚にはプラスの影響もあるはずだ。人間は生物学的に、恋愛関係や健康的な性生活を望む傾向にある。現実には、選択バイアスと因果関係がどの程度か、またどちらの性別が「より得をしているか」を正確に測定することは困難だ。通常、何かを求める人は、そのことでより多くの利益を得る。8年間付き合っているカップルがいたとして、結婚をより強く望み、結婚が実現しないことに腹を立てているのはおそらくどちらの性であるかを考えてみればよい。

「結婚においてどちらの性がより得をしているか、損をしているか」といういがみ合いは、どれも不必要に悲観的であり、世間に存在する幸福な結婚生活の現実を反映していない。

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heart-b ♀ 既婚男性には社会的なメリットがいろいろあると思う。例えば、既婚男性や子持ち男性は昇進する可能性が高い。一方で子持ち女性は通常、企業からは負担と見なされるけど、結婚による社会的なメリットも享受している。

社会は本質的に、既婚者をより尊重し、既婚者、特に子持ちに配慮する。だからといって、既婚男性の方が地既婚女性よりも結婚によるメリットが大きいかどうかはわからないけど、いずれにしてもこれらは良いメリットだよね。

でも、これはキャリアアップを気にしない男性や結婚による社会的なメリットを気にしない男性には当てはまらないだろうし。

この質問はちょっと面白いといつも思う。私の両親が、「結婚でどちらがより恩恵を受けてきたか」と尋ねられたら、二人とも「自分だ。もったいない相手と一緒になった」と言いそう。
  • heart-w今は昇進を目指して頑張ってる者として、正直言って結婚にはさまざまなメリットがある。家族を理由に、給料について強気に交渉できるし、家族同士で助け合えるし、結婚というのは気軽に話せる話題だし、それに「普通の人」として周囲も安心して受け入れてくれる。ある程度上まで行くと、それ以上は技術的なスキルではなく、ネットワークや仲間作りのゲームになってくるからね。

  • heart-b ♂ 子供は昇進を目指すインセンティブになるね
    • heart-b ♀ 私もこれ。子供ができるまではキャリアにあまり関心がなかったけど、今はとても関心がある。

  • heart-w ♂ 既婚男性のほうが昇進する可能性が高い理由は、カリスマ性があり魅力的な男性は結婚していて昇進する可能性が高いからではないかな。
heart-b既婚男性が長生きする理由の一つは、カミさんが医者に行くよう尻を叩き、予約を取るのを手伝ってくれるからだろう。

女房がいなければ何もできない爺さんはたくさんいるよ。
  • heart-w ♀ 私の夫は医師で、主に高齢者を診ているけど、「多くの高齢男性は奥さんと一緒に来る。奥さんが薬や食事、診察の予約まで世話をしてくれるから。そうでなければ、彼らは自分の健康について何もしないだろう」と言っている。現代の男性はもっと自分で自分のことをやるけど、そういう奥さんたちの多くは夫を子供扱いするように甲斐甲斐しく世話をしてやっており、それが問題をより深刻化させているとも言っていた。

  • heart-b ♂ 面白いね。なぜ高齢者は若い世代に比べて健康に無頓着なんだろう?
    • heart-b ♂ 理由は明らかで、高齢男性は往々にして、病院に行くのを先延ばしにしたり拒否したりするので、結局は妻が男性の健康管理を引き受けることになる。若い男性の間では、こうした傾向はそれほど一般的ではない。
      • heart-b ♂ でも、なぜ高齢男性は無頓着なの?
        • heart-b「真の男は弱音を吐かない」って価値観だからだろうなあ

    • heart-b ♀ 高齢者というか高齢男性、団塊の世代の男性だよ。昔は男女の役割がはっきりと違い、女性は食事の管理、いろいろな予約、みんなの健康の確保などを担当していた。そのため、高齢男性にはそのようなスキルがなく、自己管理の仕方、服用する薬、必要な食事の種類もわからない。中には、自分の診断結果が何なのかさえわからない人もいる。

      こういった男性の妻にもパターンがあるようで、彼女たちは何でも自分がやることを誇りにしており、医者の前では夫の話を遮り、質問に答えるなどして話すことがよくある。

      妻が先に亡くなった場合、このような男性はかなり困ったことになり、たいていは子供に医者の予約を取ってもらっている。

heart-b出不精の旦那を、奥さんが退職後もあちこちに連れ出して、外の世界とのつながりを保たせてあげているのはよくある。そういう奥さんなしでは、旦那は完全に孤立してしまう。

heart-b ♀ 男性は結婚しているおかげでより健康に、より富裕になる
  • heart-w ♂ あるいは、結婚するために頑張って稼ぐのでは?
    • heart-b ♀ 違うよ、逆(-5)
      • heart-w ♂ 現実はそうじゃないんだよなあ

      • heart-w ♂ もし逆なら、なぜ女性は貧乏で、肥満で、情緒不安定で、不健康な恋人を選ばないの?

heart-b ♂ 結婚じゃなく、子供の有無だろう。子持ちはリスクの少ない行動を取るようになる。結婚すると長生きするというよりは、既婚者の方が、不摂生が原因で早死にする可能性が低くなるんだろう。

heart-b ♂ おそらく平均的に言って、裕福な男性は貧しい男性よりも望ましいパートナーを選べる可能性が高く、貧しい男性には望ましくないパートナーしか残らないからかな。

裕福な人は、ジャンクフードや電子レンジで調理した食事を食べる貧しい人よりも、良い食事を取る可能性が高いし。

heart-b結婚という社会制度があるのには理由があるんだよ。人間は長期的な社会的絆があってこそうまく機能できる。性的独占は満足感を与え、人生をよりシンプルにする。家庭に親が2人いれば、子供にとっても良いことだし、いわば、若く美しくなくなったときに、その恩恵が本当に実感できる。

もちろん、結婚は虚栄や虐待の場にもなり得る。人は複雑で、個人には多様性がある。でも、結婚制度が存続してきたのには理由がある。結局のところ、関係者全員にとってプラスなんだよ。

heart-b修道院の研究によると、理想的な条件下では、男性の寿命は女性より1年弱短い。

だとすると、既婚男性が結婚によって恩恵を受けているというよりも、未婚男性が結婚していないことの代償を払っているということだ。

社会が男性、特に独身男性に対して非常に冷淡であることを考えれば当然だよ。
  • heart-w ♀ でも、男性が家庭料理を食べたり、定期的に医者にかかったりする可能性が低いのが、どうして社会のせいにされるの?
    • heart-b ♂ あなたは、家庭料理と定期検診が主な要因だと想定している。しかしそれらは全体像の中で重要な違いなのだろうか?

      あなたがやっているのは、間接的な被害者叩きだ。あなたが仄めかしているのは、寿命の短縮の責任は男性だけにあるということだ。男性は、これが許容される唯一の人口統計グループだ。

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