ヒトの最大の謎の一つは、残酷な行為に及ぶ能力だ。私たちは親切で利他的になることもできるが、極めて恐ろしい方法でお互いを傷つけ合うこともできる。
なぜか？ 多くの説明が可能だ。もしかしたら、それは単に私たちの本性の一部であり、長い進化の結果なのかもしれない。あるいは、私たちは自分勝手な生き物で、自分たちの欲求に突き動かされているからかもしれない。
理由が何であれ、ヒトは常に善と悪の両面を持ち合わせているようだ。だからこそ、私たちはお互いに慎重にならなければいけない。誰よりも親切な人たちでさえ、時には恐ろしいことをしうるからだ。
どう思う？
動物はみんな残虐な行動を取り得るよ。なんでヒトだけが特別だと思うのよ
残虐性と利己主義はヒトのDNAに刻み込まれており、それにどれだけ抗えるかは人によるから。
気温が上がってくると人はより暴力的になり、戦争も起こりやすくなるとかいう研究あったよね
結局のところ、私たちはただの動物に過ぎないから。縄張り意識を持ち、群れて暮らす動物である私たちの脳は、「ウチ」「ソト」の概念を必要とし、「ウチ」の繁栄を確保し、「ソト」を撃退するようにできている。
しかし、その上に何重もの層が重なっているから簡単な話ではない。今日では様々な「ウチ」があり得るため、衝突も非常に容易に起きる。右翼も左翼も一緒に「ウチ」を形成することもできるが、例えば一方が菜食主義者、他方が肉食主義者であった場合、彼らはやはり互いにとって「ソト」となり得、そこに摩擦が生じてしまうかもしれない。
完全に主観的な話。一部の菜食主義者は肉食主義者を悪魔呼ばわりするけど、そうでない人からすれば、その人は地球一の善人に見えてるかもしれないんだし
自分の考えを問い直すより、それを他人に強いる方が楽だから。
ヒトはどんなときでも、自分にとって最良だと思う行動を選択するものであり、その選択はしばしば、他者の最善の利益を排除するから。それが私たちだから。
それが私たちではない。私たちが何者かを決めるのは、一瞬一瞬の選択だ。それが人格というものだ。
おそらく、頻繁に、いや毎日、多くの見知らぬ人や新しい人と出会い、交流するこの現代社会は不自然であり、私たちに何らかの精神的な害を及ぼしているのだと思う。
人は地球を探検し、最も住み難い場所に住み着いてきた。これは、他の人々から逃れるためではなかったのか。
ヒトの本能は動物的であり、私たちは意識によってより良心的に行動することができるが、中には自分の欠点や短所の責任を転嫁したがる人もいる。また、劣悪な環境で育ったために、共感力を育むための養育や安定が完全に欠如しており、注目されないより注目された方が良いという理由で、学校で銃を乱射するような人もいる。
社会が絶えずストレスに満ちているせいだと思う。
学習性無力感。
- 教育への不信と嫌悪、超個人主義、ナルシシズム、権利意識。非常に有害な醸造物の出来上がりだ。みんな何も知らず、他人のことなど気にかけず、自分のことばかり考え、自分が実際よりも優れていると思い、今すぐ欲しいものをすべて手に入れる権利があると感じている。そこへ物理的な制約が加わると暴走を始める。「スニッカーズが食べたいのに、宇宙がそれを与えてくれない！」
コロナ対策に「皆さん手を洗いましょう」と言われただけで発狂し暴動になる民度
大手メディアが意図的に分断を煽っているせいじゃあ絶対にないから！
炎上を生み出すよう設計されているアルゴリズムが悪い。より多くのクリックを生み出すのは、優しさではなく憎しみだから。
- でもアルゴリズムを駆動しているのは私たちの行動じゃん。やっぱりヒトに内在する何かが原因なんだよ。
ヒトというものが元来、部族主義的で、みんなに受け入れられたがり、リスクを嫌うから。つまり、私たちは常に不安に苛まれる生き物であり、だからこそどんなことでも分断されてしまう。
これこそが、政治や不誠実なビジネスが付け入る部分であり、彼らは分断と征服から利益を得ようとするのだ。
傷ついた人が他の人を傷つけていく。
世の中をもっとよくしたければ、他人に優しくするのがよい。それもまた波及していくから。
しかし、共感の欠如を美化し、優しさを弱さと見なす人達がいる。「自分さえよければどうでもいい」という人達だ。その一端は、国内外の「メディア」からの非常に体系的な偽情報キャンペーンであり、分裂と社会的不満を意図的に作り出している。
すべてが営利目的の社会では、優しさは無価値だ。
ぼくたちは大きな岩に乗っかって宇宙を飛んでいるから！
私たちは全般に善良で、共感能力も持っているが、私たちが押し込められているこの社会システムにトラウマを植え付けられ、常に脅威を感じさせられ、何かと非人道的な生活に適合することを強制されているから。
- でも適合しないと列の後ろに押しやられ、「反抗的で手に負えない、気難しい、無礼な人だ」と思われてしまう。
- 大抵の人は、こちらに思いやりや理解があると感じると、かなり親切だし協力的だよ。不健全な競争が人をクズにしているんだよ。
未知のものに警戒するから。残虐性と利己主義しか知らない私たちが急に純粋な善意を受けても、どう反応してよいのかわからない。他人を信じることは難しいけど、意図を疑うことは簡単だ。
「成功」するために、ソシオパス（≠サイコパス）であることが奨励すらされているから。というか必要条件ですらある。
- 「ソシオパシーはいいことだ。医者やCEOが必要だから」という記事をいくつも見たことがあるけど、完全な仕事中毒やいじめが報われることがなければ、優しくて共感性の高い人々がもっとたくさんそういう仕事に就くのでは
アメリカの社会は果てしない競争とストレスを基盤としているし、これはどんどん悪化していて、もはや普通の人々には耐えられない環境になっている。
アメリカだけじゃないよ。ヨーロッパでも、ほとんどの人は以前よりも殺気立ち、世間や人生全般に対して憤っている
毎日毎日不快なことを聞かされながらの週5日労働で悪影響が出ないはずもない
- しかも無意味でやりがいのない仕事
車で出かけると必ず、ぴったり後ろにつけられたり怒鳴られたりと嫌がらせをされる。みんなどんどん短気になっていて信じられない。ほんとに飲み水になんか入ってるんじゃないの
仕事はどんどん大変になるのに、賃金は全然上がらないし、あらゆる方向から常に罵声や敵意が飛んでくる中、みんないっぱいいっぱいで、他人のことまで思いやっている余裕がないのだと思う。
しかもメディアが怒りや不満を煽るので、国民がお互いに八つ当たりをしている状態。
カナダもそう。先進諸国の人々は国に裏切られ、いくら学歴があってもいくつ仕事があっても、猫の額ほどのアパートすら借りられなくなっている。もうみんな諦めているのだ。必死に働いて最低賃金の2倍を稼いでも、10年前には底辺にすら当たり前だった生活水準に手が届かなくなっている。
絶え間ない猛烈なストレス。私の国でもみんな神経質になり、不安に苦しんでいる。それに対して、「自分さえよければどうでもいい」という態度で応える人たちもいる。落日の社会で楽しく暮らす人はいないよ。
共感することが不可能な脳を持つ人々：彼らには人間性や他者についての概念がない。彼らは自分の欲求だけを考え、しばしばサディスティックで、人を操ることにも長けている。このような人々は昔からいたが、超個人主義的な社会は彼らにとって非常に有利らしい。
共感力を持つ普通の人：主に恐怖と不確実性。私たちの脳はネガティブなことに集中する傾向があり、批判的な思考をするには少し努力が必要だが、残念ながらこれは奨励されていない。
「社会的成功」とされる立場に、共感力の低い人が多く選ばれる。
非接触環境での共感性の欠如。
共感性の低い人が罰されない。
社会契約が崩壊しつつある
そもそも・ゴミみたいな食生活
・社会的セーフティネットの欠如
・過労と低賃金
・マイクロプラスチックなどの有害物質が脳内に流れ込んでいる
・幼稚園から始まるクソみたいな教育システム
・犯罪的な営利目的の医療保険制度
・精神病患者がトップに立つ笑えない政治システム
- ジャーナリスト「違うもん！ ビデオゲームが悪いんだもん！」
私は自分の過去の失敗を許す能力がなく、そのせいで八つ当たりをしてしまう。私の場合、誰かが私を個人的に攻撃しようとしていると考えて防御に入ってしまう。
癒されていない子供時代のトラウマ。ロクでもない家庭で育った人が多すぎる
The Spirit Level: Why Greater Equality Makes Societies Stronger は、まさにその疑問に答えるために、大量の参考文献とともに、非常に詳細な説明を試みている。社会における不平等が、そこに住む人々にとって不安定な状況を生み出し、それが不信感や不親切につながるというのが主な内容だ。> あるいは、私たちは自分勝手な生き物で、自分たちの欲求に突き動かされているからかもしれない。
全く同意しない。私たちは利己的な行動が報われる統治システムの下で生きているのだ。
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- これは「ウチ・ソト」の概念とも関係があるように思う。ヒトはもともと、～150人ほどの集団で最もよく機能し、それ以外の人は「ソト」にあたる。それは、狩猟採集社会の文脈では、おそらく資源を奪い合う敵ということだ。
- そのような要素もあるのだろうけど、データは、問題の主な根源として不平等や不安定を示しているように見える。とはいえ、あらゆるものは思ったよりもはるかに強く、相互につながっている。何かわかりやすい単一の理由を指摘したがる人が多いが、実際には相互に関連する力の巨大な網目のようなものだよね。
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